土地の相場とは
土地の相場とは、需要と供給のバランスを考慮した取引価格のことを指します。
需要と供給に関係する要素である立地条件、周辺環境、都市計画の内容、敷地形状、道路条件などを考慮して、売主と買主が合意できる価格水準を算出します。
地価が上昇している場合は売主が高く売りたいと思い、買主も多少高くても購入したいと考えることで相場が上昇します。
逆に地価が下落している場合は売主は少し安くても良いと考える一方で、買主はさらに安く購入したいと思うことで相場は下がります。
ポータルサイトの活用
ホームズやアットホームなどのポータルサイトを利用することで、簡単に不動産の相場情報を調べることができます。
これらのサイトでは、売り出し中の物件の詳細情報を地域ごとに探すことができます。
具体的な価格や物件の特徴、近隣の環境などが詳細に表示されているので、売買の参考にすることができます。
また、実際に成約した価格情報も参考にできます。
参考ページ:相続 土地 評価 額 土地の相場・適正価格を知る方法!路線価の活用方法
成約価格情報の利用
不動産取引価格情報やレインズなどのデータベースには、実際に成約した物件の価格が記録されています。
これらの情報を参考にすることで、相場を比較しながら土地の価格帯や適正価格を把握することができます。
これにより、値下げの交渉を行う際にも説得力を持たせることができます。
なお、これらのデータベースは国土交通省などが提供しており、無料で利用することができます。
路線価の活用
路線価とは、相続税を計算する際に使用される土地の価格のことを指します。
道路付け土地の価格と土地面積の関係を示します
道路に付けられた土地の価格は、土地の面積と掛け合わされることによって決定されます。
この価格は、土地1平方メートルあたりの単価とも言えますし、土地の価値を判断するための参考となります。
一般的に、路線価に基づいて算出された土地価格は、実際の取引価格のおおよそ70%程度とされています。
たとえば、路線価が1平方メートルあたり1万円であれば、実際の取引価格はその70%、つまり7,000円程度となることが多いと言われています。
なお、路線価は毎年変動するため、それぞれの年の7月1日に全国の国税局や税務署から発表されます。
この路線価情報は、所轄の税務署でいつでも無料で閲覧することができますので、興味のある方はぜひ利用してみてください。
また、一部の市町村では、主要な図書館や公共施設においても路線価の帳簿を公開していることがありますので、そちらもチェックしてみると良いでしょう。
これらの情報を活用することで、自分が気になる土地の相場や適正価格を調べることができます。
知識を持って土地の取引を行うことは、大切な財産を購入または売却する際に欠かせませんので、ぜひ積極的に活用してください。